"禁断のジュブナイル小説"を映画化 [日々の出来事]

人間には、開けてはいけない扉がある。その禁断の扉を、『隣の家の少女』の主人公デイヴィッドは12歳の夏に開けてしまう。その扉の向こうで、デイヴィッドは人間の中に潜む悪意や嫉妬、狂気、残虐性を目の当たりにする。しかも、デイヴィットは傍観するだけでなく、その行為に加担することを強要させられるのだ。米国のカルト作家ジャック・ケッチャムが89年に発表した小説『隣の家の少女』(原題『The Girl Next Door』)は、ホラー小説の帝王スティーブン・キングが「もうひとつの『スタンド・バイ・ミー』だ」と賞賛する凄惨を極めたバイオレンス作品だ。あまりに救いのない内容のため、劇場公開が危ぶまれていた映画版『隣の家の少女』の封印が、日本でもいよいよ解かれることになった。

スティーブン・キングが、『隣の家の少女』を「まさに『スタンド・バイ・ミー』と表裏一体をなす作品」と呼んでいるわけだが、確かに『スタンド・バイ・ミー』(原題『The Body/死体』)も『隣の家の少女』も、暴力と死の匂いに引き寄せられた少年たちが、ひと夏の冒険を通し、大人へと成長する物語だ。だが、『スタンド・バイ・ミー』の少年たちが自宅を出て外の世界へと向かうのに対して、『隣の家の少女』の少年たちは自宅の床下に隠された地下室へ、人間の潜在意識の中へと向かっていく。禁断の扉を開けたデイヴィッドは、地下室へ繋がる階段を一歩一歩降りて行く度に、人間の心の中に隠された暗黒宇宙に近づいてしまうのだ。

シアターN渋谷にて
2010年3月13日(土)~4月23日(金)レイトロードショー
2010年3月20日(土)~4月23日(金)モーニングロードショー
※全国順次公開

ちょっと気になる映画です・・・


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